愛知県臨床心理士会主催の研修会での登壇🗣
先日、愛知県の臨床心理士が集まる研修会でシンポジストとして登壇しました。
私は精神分析的心療法の立場でカウンセリングの際に大事にしている「価値観」について発表しました。🎤
そして、行動療法を専門に実践しておられる心理士さんや参加者の先生方と議論することを通して、お互いの「価値観」を共有し、日々のカウンセリングに生かすことを目指しました。
研修のための準備や当日の議論を通じて強く感じたことは、心を扱う専門家は自身の価値観を俯瞰して捉え、常に敏感になることが必要だということです。
人はそれぞれ違う価値観をもっていることが当たり前であり、来談者さまとカウンセラーも、違う価値観をもった人間同士として出会います。👥
カウンセリングは来談者さまとカウンセラーがもつそれぞれの価値観を共有し、擦り合わせていく作業といえます。
その作業を心を考える時間として、意味のあるものにするためにも、カウンセラーは自身の価値観を常にモニタリングし、自己流の偏ったものになっていないか、把握し続ける必要があると思います。
自己流の価値観にならないためには、やはり軸となる心理学的な理論をもち、自己研鑽をし続けることが大事だと思っています。
そして、カウンセラーのもつ価値観と来談者さまのもつ価値観をすり合わせ、対等な立場で話し合っていくことこそがカウンセリングというものの根幹にあるのでは、感じました。
2023.6
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